ユダヤ教の「仮庵の祭り」でユダヤ料理を頂いた
ユダヤ教の3大祭りの1つ「仮庵(かりいお)の祭り」でユダヤメシを頂いてきました。
仮庵の祭りは、旧約聖書に書かれた「出エジプト(エクソダス)」事件に基づいたお祭りです。エジプトで迫害されたユダヤ人たちが、モーセに率いられて海を渡って脱走した後、40年間にわたって荒野を放浪し、粗末な小屋(=仮庵)を作って暮らしていたことを忘れないために、後世のユダヤ人たちは毎年仮庵を作ってそこに7日間住むように義務付けられているのだそうです。大変そうですね。
またユダヤ教には「コーシャ(コシェルとも)」というルールがあり、食べていいもの、駄目なものが決められています。ヒヅメが割れてる反芻する動物でないと食べちゃ駄目とか、なおかつ決められた作法で〆められてないと駄目とか、海産物はウロコとヒレがある生き物でないと駄目(だからエビ、カニ、タコなどは不可)とか、そんなルールです。めんどくさいですね。
仮庵の祭りでは毎晩、そのコーシャにのっとった料理が振る舞われます。(有料、かつツテがないと参加するのは難しいのかもしれませんが。)
ユダヤ教に詳しい方に案内いただいて、ご相伴に預かることが出来ました。
僕はユダヤ教に詳しいわけじゃないので雑な説明になりますが、お食事の様子を写真中心にお伝えできればと思います。
仮庵の外観はこんな感じ。木で組んだ骨組みの上に杉の枝を敷き詰めたもの。
その手前に設置されたこれはなんだっけ、うん
聖書? が置いてあったけどヘブライ語でまったく分からない
なにやら書いてあるけどなんだろう
王冠が描かれた旗
食べ物が出てきました。ユダヤの子供たちが運んできてくれます
編みパン。空腹のユダヤ人たちの前に神が天から落としたとかなんとか。
フムス。ひよこ豆のペースト。パンとかに乗っけて食べる。
サラダはふつう
ユダヤ教の指導者(ラビ)が英語・日本語まじりでいろいろ説明してくれました。右手のはナツメヤシ、銀梅花、柳の葉を束ねたもの、左手のはエトログという果実。これら4つを用意して祭りを楽しむがよい、とされてるらしいです。説明をちょいちょい中断して奥さんや子供になにやら話しかけるのですが、ヘブライ語なので僕らはまったくわかりませんでした。
なにやらスパイスを効かせたご飯もの
チキン。これもコーシャの作法に則って締められた鶏なはず。その分高価。
サツマイモの茹でたの
ナスの炒めたの
肉団子(だっけ?)
ピタパン、ていう丸いパン
コーシャ準拠の日本酒。新潟の嘉山(かやま)
コーシャ準拠の日本酒2。秋田の天の戸。コーシャの日本酒って結構あるんですね。写真撮り忘れたけどコーシャワインもありました。
コーシャのチキン。アメリカから輸入するんだ、て言ってたかな。
これめちゃくちゃ面白いんですが、軽トラックの荷台に仮庵を載せた「モバイル仮庵」だそうです("Sukkah" というのが仮庵のこと)。写真ちょっとわかりづらくてすみませんが、運転席が写真右端に見切れてます。これで移動しながら仮庵の祭りを祝うことができるんだそうです。そんなんありなのかよ。すげー面白いよ。
以上です。ご飯美味しかったです。ユダヤの文化に触れられてよかったです。コーシャという厳しい制約があるとはいえ、お肉も魚も食べられて、お酒も飲めて、思ったより楽しそうな宗教だと思いました。本場イスラエルでのお祭りも見てみたいなあ。

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